「尚也ズルい!」
「いいだろ別にー」
そう言って笑い合う尚と武琉。
この2人も、前までは口も聞かないほど仲が悪かったよね。
それなのに、今じゃもう毎日話してたような、そんな距離感。
本当に相手のことが嫌いで憎いなら、こんな風に元には戻れないと思うんだ。
でも、こうして今笑い合えてるのは、2人が見えない絆で確かに結ばれているから。
何があっても、心配したりする気持ちは心の中にあったから。
だから今も、心からの笑顔を見せられるんだ。
武琉は、いつも人を元気にしてくれる。
私もそんな武琉に何度も救われたし、何よりかけられる言葉があたたかくて、頼もしかった。
そんな武琉だから、私も尚も桜蘭も助け合いたいって思うんだ。
また笑い合いたいって思うんだ。
きっとそう。誰よりも周りの人に敏感な武琉だから。
尚はいい友達をもったよね。
ううん、尚だけじゃない。
私にとっても、武琉は本当に大切な友達。
だから今度は、武琉が辛いときは私が助けるよ。
泣きたいときはたくさん泣いて、そのあとめいっぱい笑おう。
そうすれば前を向けるって、武琉が教えてくれたから。



