それなら私は首を突っ込まない方がいいよね。
でも、なんなんだろう?
気になるんだけど。
「とにかく、咲希はこの話に首突っ込むな」
「わ、わかったよー」
突き放すような冷たい言い方。
そんな言い方しなくても……。
私、何もしてないのになぁ。
そう思っていると尚は私の方に歩み寄ってきて。
「ごめん、言い過ぎた」
そう言って申し訳なさそうな顔をする。
え……?
なんで謝るの?
そんなに気にしてないのに。
「全然大丈夫だよ」
もしかして、私の表情が暗くなったことに気づいたのかな?
さすが、6年間一緒にいるだけあるよね。



