光ることを忘れた太陽。



◇◆◇



「咲希ちゃん?どうしたの!?」


「……武琉、おはよう」



尚と別れた次の日。


泣き腫らした目で学校に来ると、玄関で偶然鉢合わせた武琉にさっそく驚かれた。


武琉はテニス部の朝練があったのか、後片付けをしてるところだった。



昨日の夜は悲しさや寂しさから、一睡もできなかった。


今朝も尚からのメールは来なくて、もう尚とは付き合ってないって。


そんな事実をリアルに突きつけられ、また止まらない滴が私の頬を伝った。



どうしよう、どうしよう。


まだ全然忘れられないよ……。



「た、ける……っ」


「話聞くから、こっち来て」


思い出したせいか、どんどん視界がにじんでいく。


その異変に気づいたのか、武琉は真剣な顔で私を屋上までつれていってくれた。




うちの学校は警備が緩いらしくて、屋上の鍵はかかってない。


そのことを知ってる人は気軽に利用してるから大丈夫……らしい。



「1時間目はサボろっか」


でも、いきなりそんなこと言うから罪悪感でいっぱいになった。



武琉は勉強に関しては誰よりも努力してるって、凛ちゃんが言ってた。


それなのに、今まで積み上げてきた努力を私が壊すなんて許されないよ。