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「咲希ちゃん?どうしたの!?」
「……武琉、おはよう」
尚と別れた次の日。
泣き腫らした目で学校に来ると、玄関で偶然鉢合わせた武琉にさっそく驚かれた。
武琉はテニス部の朝練があったのか、後片付けをしてるところだった。
昨日の夜は悲しさや寂しさから、一睡もできなかった。
今朝も尚からのメールは来なくて、もう尚とは付き合ってないって。
そんな事実をリアルに突きつけられ、また止まらない滴が私の頬を伝った。
どうしよう、どうしよう。
まだ全然忘れられないよ……。
「た、ける……っ」
「話聞くから、こっち来て」
思い出したせいか、どんどん視界がにじんでいく。
その異変に気づいたのか、武琉は真剣な顔で私を屋上までつれていってくれた。
うちの学校は警備が緩いらしくて、屋上の鍵はかかってない。
そのことを知ってる人は気軽に利用してるから大丈夫……らしい。
「1時間目はサボろっか」
でも、いきなりそんなこと言うから罪悪感でいっぱいになった。
武琉は勉強に関しては誰よりも努力してるって、凛ちゃんが言ってた。
それなのに、今まで積み上げてきた努力を私が壊すなんて許されないよ。



