「咲希?」
3人で話していると、私を呼ぶ声が聞こえてきた。
この声で私を呼ぶ人なんて、1人しかいない。
そう、私の大好きな人。
「尚!」
私は思わず尚のもとへ駆け寄った。
武琉に「犬みたい」って笑われるくらい目が輝いてたらしい。
「尚、帰ろっ」
「おう」
外に出てからは私と尚、凛ちゃんと武琉の2人ずつに分かれて帰った。
「咲希のクラスはどう?」
「みんな明るくて、すぐに馴染めそうだよ」
そう言いながら凛ちゃんの話や、尚の自己紹介の話をしたりした。
一緒にいる間はずっと笑っていられる。
でも、楽しい時間はあっという間に過ぎていく。
気づけばもう私の家の前で、途端に寂しい気持ちが押し寄せてくる。
もう少し一緒にいたいなぁ、なんて。



