光ることを忘れた太陽。



水飲み場に向かう間も凛ちゃんは話しかけてくれたけど、私は適当な返事しか返せなかった。


こんなの、申し訳ないよ……。


そう思ってた気分とは一変、あの姿を見つけると私は駆け出していた。



「尚!」


尚も水飲みに来たようで、もう隣には友達がいる。



「咲希、友達できたんだな」


「うん、尚もね」


こんなところで会えるなんて思わなかったよ。



少し話しただけなのに無意識のうちに表情筋がほぐれているのがわかる。


そう思っていたのに、今日は一緒に帰れないことを思い出す。



「今日の帰りのことなんだけど、委員会あるんだよね……」


寂しいけど、仕方ないよね……。


そう思っていた私とは違って、尚はケロッと元気そう。



「あ、良かった。俺も体育委員入ったよ」


そっか。尚は体育委員なんだ。



尚も委員会あるってことは……。


「じゃあ、一緒に帰れるな」


「うんっ!そうだね」


それから少し他愛ない話をして、尚達は教室へ戻っていった。