イケメンエリート軍団の籠の中




次の日もその次の日も、舞衣はバタバタと忙しく過ごした。
実家に帰り凪の事を母親に報告すると、舞衣が決めたことならと気丈な母は泣いて喜んでくれた。

会社の方は今月いっぱいはそのままでもいいと言ってもらい、映司達主催の送別会に参加した。
またいつものあのバーのVIPルームで、イケメンエリート軍団の中に囲われて楽しいひと時を過ごした。


「はい、じゃ、マイマイから最後の挨拶をどうぞ~」


映司は気持ちよく飲んでいる舞衣に急にそうふった。
舞衣がゆっくり立ち上がると、ミラーボールの明かりが舞衣を優しく照らす。


「このイケメンエリート軍団の籠の中に私はひと月もいなかったけど、でも、誰もが経験できない夢のような素敵な時間を過ごすことができたのは、ここにいる最高にカッコいい皆さんのおかげです。

もっともっと、一緒にいたかったけど…」



「凪がいないと生きていけないんだもんな?」


正面に座る謙人が切なそうにそう言ってくれた。


「……はい。

早く、凪さんに会いたいです……」


舞衣のその言葉をきっかけに、ミラーボールがクルクル回り出し皆がクラッカーでお祝いしてくれた。


「結婚式には俺達もちゃんと呼ぶんだぞ」



「凪の事だから、あいつらはいいなんて言いそうだからな。
マイマイがちゃんと手綱を引かなきゃだめだぞ」


舞衣は可笑しくて何度も笑った。
そして、今日はジャスティンもずっと舞衣の隣にいてくれる。


本当に本当に、みんな大好き……
そして、本当に本当に、ありがとう……