「 ー恵へー
これを読んだいると言うことは
俺はもう、君の前にはいない
本当は、言うつもりだったんだけど
恵を見ていたら言えなくなった…
余命半年の宣告を受けたときは
別に何も思わなかった
だけど、恵と過ごしていてそれもかわった
余命数日と言われたとき凄く苦しかった
まだ生きたい…恵との約束を果たしたいって…
なのに…ごめんね…約束は果たせない…」
なんで…謝ってんのよ…
あんたが悪い訳じゃないじゃないっ
「恵には、内緒にしてたことがあるんだ
1つはドナーのこと…
恵の移植手術を受けたのは俺なんだ
どうせ死ぬのなら…今まで何もできなかった
だから、君のために何かしたかった…
2つ目はね…俺の気持ちを
どうしても伝えたかったんだ…

