皐月がいなくなってから今日で3日がたった
私は皐月のいなかった頃に戻り、
何も話さず、何もしていなかった。
変わったことといえば、私が移植手術を
やったことぐらいだ
あの後、すぐにドナーが見つかり、
私は移植手術を受け、奇跡的に助かった…
皆は泣きながら喜んでいたけど
私はそんな事をする気にもなれなかった
もし死んでいたら…あのまま皐月に
また会えたかもしれない
いっそのこと…失敗すればよかったのに…
そう毎日毎日考えていた時だった
私の前に皐月の担当医が来たのだ
その手には、なにやら紙のような物を
持っていた
「恵ちゃん、これを…君宛に預かっていた」
私がそれを受け取ると、差出人は皐月だった。
「これを…君に渡すよう…頼まれたんだよ」
「どういうことですか…」
それだと、まるで皐月は…自分が
死ぬことをわかっていたと言っているような
ものじゃないか…
私が医師に視線を向けると、
考えていたことがわかっていたのか
一度うなずいた
「わかって…たんですか…」
「すまない…」
医師は謝ってから部屋を出て行ってしまった。
私は渡してもらった手紙をあけ、
中身を読んだ…

