初恋ラバレター



俺達は半年ぶりの外に出て
たくさんの所に言った
公園、ショッピングモール、水族館、
ゲームセンター…
全てが夢のような時間だった。



「なんかさ…今日は時間が過ぎるの早いね…」


「楽しい時間はあっという間って…感じ?」


「アハハ、そんな感じかな」



夕陽に照らされている恵は今までにない
笑顔を見せてくれた



「また…2人で来ようか」

「うん」



ごめんね…恵…
俺は嘘をついてる…もう、無理なんだ
2人でこの景色を見るのも…
桜をもう一度、見るって言うのも…
ごめんね…恵…




     side皐月 end




     side恵




私は今、何が起こっているのか
わからなかった…



「早く先生呼んできて!」

「皐月君っわかりますか!」

「心肺停止!」



夜中、いきなりなった機械音に目が覚め
私は目の前の光景が
信じられなかった…


どうして皐月のまわりがあんなに
騒がしいの?
なんで…心肺停止なんて言われてるの?
ねぇ目開けてよ…ねぇ…皐月っ



それから時間がたち、医師達は動きを止め
首を横に振ってから自分の
時計を見て時間を話していた



「なんで…」

「恵ちゃん」

「もっと頑張ってよ!まだ助かるかもしれない!
諦めないでよ!」

「恵ちゃんっ」


嫌だっ嘘だよね皐月っ
約束したじゃん!桜見るんでしょ?
また一緒に出かけるんでしょ?


「目を開けてよっ皐月!」