「………、お前は誰だ?」
少し、いや、かなり怪しいので、とりあえず警戒は怠らない翡翠。
「フフフッ、私はこの館の、裏の支配人。
貴女に分かるように言うならば、閲覧禁止エリアの支配人、と言っておこうか。」
なんか、マスクが無表情な分、気持ち悪いくらい不気味である。
「閲覧禁止エリアだと……?
そんなフロア、この館にはないとさっき……」
「いや、あるんだよ。
皆が知らないだけでね。」
話が食い違っているぞ?
「どーゆーことだ?」
「まぁ、説明ぐらいはしてやろう。
何せ、久々の来客だからね。」
久々の来客?
いや、さっきまで来客めっちゃいたでしょ!
まぁ、いいや、これも素直に聞いて受け入れよう。
もはや、翡翠はこの世界では難しく考えるよりも、素直に受け入れたほうが、楽であることを学んでいた笑
「ここ、閲覧禁止エリアは先ほどまで貴女が入ってすぐに目に入ったフロアとは、全く別のフロアなんだよ。
だから、あちらの方の人々は、このフロアのことを何一つ知らない。」

