まぁ、閲覧禁止って単語からいいイメージないけどさ……
するとおねぇさんは、
「申し訳ございませんが、この館に閲覧禁止エリアというフロアはありません。」
「………………え、………」
「ですから、閲覧禁止エリアなるものはございません。」
そんな………、
「そんなわけあるかっ‼︎」
その場で、絶望していると、
「ほら言ったろ。
さ、帰るぞ。
そこのチビも、犬持って帰るぞ。」
「………はい。」
と、頷いて2匹の子狼を抱き抱えるツィアンス。
私はというと、絶望のあまり放心状態で、フィーリアスに引きずられる。
国立大図書館のドアを出たところで、フィーリアスがあの瞬間移動の呪文を唱える。
「モーメント・ムーヴメ………」
言い終わる前に、襟を掴まれていた手を振りほどいて、もう一度図書館のドアめがけて走った。
「っ……………おいっ!」
すると、瞬間移動の魔法がかかりフィーリアスとツィアンスたちは白い光に包まれて、その場から跡形もなく消え去った。
とりあえず、ブールが言っていたことに間違いはないはずだ。
ということは、一般人は知らない秘密の部屋ってことだろうか?

