「……おせぇ…」
………ん"ん"んっ、よし大丈夫大丈夫。
大人になるんだ、翡翠。
私はやればできる子、YDKだ。
さぁて、国立大図書館に行こうかな。
そう思って、右に進む。
「え、お前どこに行くの?」
と言われた。
「は? 国立大図書館に決まってるじゃん。」
「国立大図書館は、真逆の方向にあんだよ」
と、馬鹿じゃねぇのっていう目線で言ってくる。
あー‼︎‼︎ むーかーつーくーっ‼︎‼︎
「あっそ。」
そう言って翡翠は、左の方向に歩みを進めた。
そうしたやりとりが、何度か続いてやっと国立大図書館に着いた。
はぁー、まじでムカついた。
でもよくやったよ、翡翠‼︎
と、自分で自分を褒める始末。
でも、いざ着くと、好奇心が勝るわけで……
「よーしっ、早く行こ‼︎ ツィアンス‼︎」
「はいっ‼︎」
と、可愛く返事してくれて、それだけでイライラが半分以下になった。
図書館のドアを開ける。
もちろん自動ドアではなく、押すか引くかして開ける、おしゃれな木製のドアである。

