これは昨日の内に2人で計画したことだった。


これでアンミに『自殺カタログ』にサインをさせることができるはずだ。


そして重要になるのは晃紀の存在だった。


あたしたちがこんなカタログをアンミに直接渡すのは不自然過ぎる。


晃紀が汚名返上の名目でカタログを持参したと言った方が自然だった。


「晃紀には連絡を取ったの?」


理央に聞かれてあたしは頷いた。


昨日この計画を思いついた時点で、晃紀には連絡をして、今日早めに学校へ来る事ように伝えて置いたのだ。


晃紀はその理由を知りたがっていたが、『来たらわかる』とだけ伝えておいた。


「よし、じゃぁ教室に戻ろうか」


カタログの準備は整った。


あとは晃紀に任せるだけだ。


あたしと理央は目を見交わせてにやりとほほ笑んだのだった。