紫苑side


シーン…


なんだ、この静けさは。


「…俺ら小さい頃からの仲なのに
二人っきりになると話さなくなるね?

あれかな、いつもは黒鉄が
場を盛り上げてくれてるからかな?」


先に口を開いたのは捺央。


【そう…「俺にそれは必要ないってッ!」】


バッ!


文字を書こうとしたら手帳を取られる。

驚いて顔を上げると、
泣きそうな顔をした捺央が手帳を握り締めていた。


紫苑sideEND