琥珀side


皆が出て行ったのを確認して教室を見渡す。

散乱する机と椅子の中から
一つだけ椅子を掴み、ド真ん中に座る。


「で?この状況を起こしたのはだーれ??」


僕は笑顔で問い掛けたのに周りは青褪めていく。


「まぁ、聞くまでもなく。
床に座り込んでる君だよねぇー?」


「…ヒッ!」


「アンタと同じ事をしそうだった僕に
心底腹が立ってきたよ。」


噂に踊らされ、真実を見極めようとしなかった。

そのせいで信歩を苦しめた…。