【姫央♀side】





あれから無事に守谷クンん家に到着して。



今は守谷が冬嘉を迎えにいっている。




流ってば意外に方向感覚よかったんだ。



すんなり着いちゃうし。



「あ、流これ持って」

「何?」



あたしは流にクラッカーを手渡す。




「クラッカーって、幼稚園児のお誕生会かよ」



幼稚園児は言い過ぎだろっ!!



せめて低学年にしてよねっ(変わんないだろ)




「だって、嬉しいじゃん!」

「………へいへい」




そうこうしていると、玄関の方で守谷クンと冬嘉の声がした。



そして、冬嘉が部屋に入ってきた瞬間、



「おめでとーー!!!」



と同時にクラッカーを鳴らす。



何回やっても、自分でやっても、クラッカーの音ってビックリするよね。




でもあたし以上に驚いている冬嘉。