一生懸命に、言葉を繋げようとする彼女がとても愛おしい。 「俺も、好きだよ」 頬を撫でると擽ったそうに紗綾が、微笑む。 愛おしい。 それしか考えられなくなっていた。 「紗綾」 理由もなく、名前を呼びたくなる。 「悠」 きっと彼女も同じ気持ちなんだろう。 そっと紗綾の指に自分の指を絡ませる。 震える手で、熱を帯びた手で握り返してくれる。