「そんなに私が嫌い?」 紗綾の声が震える。 グッと唇を噛み締め、泣かないようにする彼女が愛おしくて仕方ない。 「嫌いだよ。その甘さに俺が溺れてしまうから」 そう言うと俺は紗綾に口付けを落とした。 「っ」 まだ口の中に広がるこのココアの甘さを、紗綾も思い知れば良い。 そして、俺に溺れてしまえばいい。