弱いグーパンチが俺の脇腹に入った。 その手を俺は掴んで、そのまま今度は紗綾を、ベッドへと押し倒した。 紗綾の顔の横に手を付き、真正面から紗綾を見詰める。 まるで呼吸を忘れてしまっているかの様な紗綾。 「紗綾、俺がココアが嫌いな理由知ってる?」 「……甘い、から?」 「俺、別に甘いのが苦手な訳じゃないよ。ただ、紗綾の淹れるココアが嫌いなんだ」 そう言うと、紗綾の表情が悲しさで歪んだ。