今日は古本屋『松岡』でバイトはないが行きたいので、行ってみることにした。

 就職は決まり、私のやるべきことは小説家になることだ。

 だが、今は本などで知識を得ているが、後は他にやることは何もないので行くことにした。

「こんにちは」

 古本屋『松岡』は、ネコカフェの工事は終盤に突入していた。

 外観や壁紙など至る所ネコがいて、ネコ好きにとっては良さそうな場所だ。

 だが、ネコが好ましくないと思っている人は絶対控えた方がいいと思う。

「陽琉! こんにちは」

 松岡さんは、いつも通りにピヨを抱えて楽しそうに出迎えてくれた。

「ネコカフェ、順調ですね。もう出来上がるじゃあないですか?」

「ふふふ、そうなんだ。でも、順調し過ぎて大丈夫か不安だけど……」

 楽しそうに彼は言っていたが、不安気な表情にも見えた。