「それよりね、明日からは自転車で
ビューンって来れそう!」


「あ、自転車壊れてたんだっけ?」


「うん!歩きであの坂登るのは
厳しいからね…、」


そう言って、チラッと坂を見て指さす。


「まあ、よかったじゃない」


そうして私たちは下駄箱に向かうと


靴を履き替えて、階段を上がっていった。