先輩を見ていたい気持ちを抑えて、授業を受ける。


勉強しないと、先輩呆れちゃうもんね


理解に苦しみながらも、必死にノートをとっていると肩をトントンっと叩かれた。


「なあ、ここまでのノート書けた?」

眠そうな近藤がそう尋ねる

「近藤~!!寝てたでしょ!」

ムッと口を尖らせながらも私はノートを見せてあげる


「眠くてさ~、お、サンキュ。」

ノートを受け取ると、少しだけ汚い字で、
男子だってひと目でわかる字で写し始めた



私はその間、チラッと窓の外を見た



先輩の姿は見えないけど、楽しそうな声が響いてる。




………いいなぁ




私は、近藤からノートが戻ってくるとまた真剣に板書を始めたー。