それが、おかしくて


楽しくて、この時間が止まればいい



そう思うのは、私の欲張りですか?




「……もう少しで家です」




あと数分で着いてしまう家



もっと、遠かったらよかったのに





なんて、考えているとあっという間に
ついてしまって、私はガチャと門を開けた



「送ってくれてありがとうございました
また明日!」


門の前でそう言うと、先輩は手を振った



「早く入れよ」


「はい、気をつけて」



ドアを開けて、家の中に入ると先輩は歩き出した