そして、やっと長い午前中が終わって、
お弁当を持って美和ちゃんの席に行った


「ご飯食べよ~」


美和ちゃんは、立ち上がると私の後ろをついてきた。


いなかったら、いつもみたいに食べればいい
いたら、話せばいい



そう心に決めて、私はいつもと同じように
屋上に続く階段を登った




ガチャ、とドアを開けると



「な、言ったろ?俺は来る方に賭けるって」


なんて、大きな声が聞こえて私は、目を見開いて先輩達を見てしまう


立ち止まってたら、美和ちゃんに背中をドンッと押された



「立ち止まんないで、ご飯食べる時間無くなるでしょ」


そう言うと美和ちゃんは、いつものように
恭介先輩の隣に座ると、お弁当を広げた