自転車置き場まで、ついていくと、近藤が自転車を止めたところで私は目の前で手を合わせた。


「本当にありがとう!助かったよ~」

「全然、間に合って良かったな」


うう~、いい友を持った


そう思って、2人で校舎に向かい、昇降口で靴を履きかえる


「あれ、高瀬じゃん」


靴を閉まったところで、声をかけられ
顔を上げると、そこには恭介先輩がいた


近藤は、ペコッと頭を下げると、先に行ってしまった。



「え、ちょっ……」


置いてきぼりにされた私に対して、先輩は


「なに?彼氏?」


などと、冗談を言うので


「私には、梓先輩しかいません…」


小さな声で言うと、恭介先輩は楽しそうにケラケラと笑っていた