「んぐっ、」

「時間ないからこれだけでも食べて行きなさい!」


そう言って私の口に入れるお母さんに
ちょっとだけ感謝して、顔を洗うのと歯磨きを終わらせて、家を出た




案の定、バスには乗れなくて


またあの坂を走ってる



こんなこと、入学式にもあったよね



「やばい~っ、!」


「おい、何してんの?」


急いで走ってると、後から声が聞こえて
振り向くと、そこには近藤がいた


「あっ、近藤!乗せて!」


自転車の近藤の後ろに乗ると、
あっという間に学校についた