そして、そのジュースを拾うまもなく私は保健室から飛び出た。




ねえ、どうして





梓先輩っ、




絢乃先輩と付き合ってるんですか……?





いっつも思ってた





あの二人にはどこか違う雰囲気があって、
友達ではなさそうな、もっと違う関係





「……っ、ふぇ……うっ、」



流れてくる涙を拭きながら階段を駆け下りてると、ドンッとぶつかる


「あ、ごめんなさい……」


顔も見ずに、階段を下がろうとしたら腕をグイッと引っ張られた



「鈴菜!? 何泣いてるの?」




…………美和ちゃんはいつだって





私のヒーローだ。