「おはよう」 誰一人としていないキッチンに私の声だけが響いた。 返事が返ってこないのはいつもの事だし、これから朝ごはんを作るのもいつもと変わらない。 ただ違うのは今着ている制服と朝ごはんと一緒にお昼ごはんのお弁当を作らなければならないことだ。 中学校の頃まではお昼は給食だった。 そのため、お弁当を持っていく必要はなかった。