『 昌……。さっさとドア閉めろ。涼しいのが逃げる 』
何故か自信満々にドドンと立っている昌。
急に家に来る事は良くあることで、ハァとため息をつけば楽譜へと目線を戻す。
「お前高校生なのに、夏休み全然楽しんでねーだろ! ずっと家にひきこもってよォ具合悪くなるぞ? 」
『なんねーよ! てか練習に忙しいんだよ』
「まぁまぁ、偶には気分転換でもしよーぜ? 今週の土曜日花火大会あるの知ってるだろ〜? 約束通り誘いに来てやったぜ! 」
ふふんと誇らしげに微笑む奴の足をゲシッと踏むが、実際誘ってもらったのは嬉しい。
『 おう、行こう。折角だしな 』
俺がふっと笑えば、奴も嬉しそうに笑う。

