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「…黒川くん…いつまでこうしてるの」
「んーずっと」
…ずっとって…。
帰り道、駅から出てすぐ近くにある公園のベンチで黒川くんと座っているけど。
もう10分以上、黒川くんはこうして私の肩に自分の頭を置いている。
「…姫野さん、本当に俺と付き合ってくれるの?」
「…それ…もう5回以上聞いてるよ」
「うん。わかってる」
「……黒川くんが私でいいなら」
少し遠くを見ながらそう言う。
「なにその顔」
「えっ?」
「可愛いすぎるでしょ」
「……っ!」
黒川くんのこう言うドキドキさせる行為は一体いつまで続くんだろうか。
いい加減心臓に悪すぎるので少し抑えてほしい。
「黒川くんだって…自覚あるんですか?…そう言うことばっかり言って…何度もドキドキさせる」
「俺は自覚あるよ。全部姫野さんをドキドキさせたいと思ってやってる。でも結局、姫野さんのような不意打ちには勝てない。無自覚って怖いよね」
「……意味がよくわかりません」
「そういうところ」
結局、口では黒川くんの方が上手(うわて)で。もともと黒川くんに勝とうなんて気持ちはないのだけど。
私ばかりキュンっとしているのは少しだけ悔しい。



