「姫野さん、 何にするか決めた?」
「…うーん。カニとトマトのクリームパスタにしようかな」
「よし、じゃあ店員呼ぶね」
観覧車の下にあるファミレスで黒川くんとお昼を注文する。
これがデート。
改めて、自分がデートしているんだと思うと胸がまたドキドキし始める。
そういえば…。
今やっと、ちゃんと黒川くんの私服姿見れているかも。
シンプルな服装なのに、顔が整っているからまた絵になる。
私はどうだろう。
変じゃないかな?
彼がこんなにイケメンで絵になるっていうのに、彼女の方はダサいって思われないかな?!
私は店内を見渡してから、自分の服装を再度チェックする。
「フッ…姫野さん、今すげぇ挙動不審だよ」
「へっ?」
正面の黒川くんを見ると、クククッと肩を揺らして笑っていて、なんだかすごくホッとした。
誰にどう見られようが、黒川くんが今こうして楽しそうにしてるところが見られるなら。



