「沙良ちゃんさぁ…すげぇ可愛い格好してるね?」
私の正面にしゃがみ込んだ男の人がニヤニヤしながら私の体を上から下まで舐め回すように見る。
「…誘ってんだろ?」
──────っ!!
後ろにいる男の人が私の耳元で低い声でそう呟いだので背筋が凍る。
…怖い…。
「…離し…て」
泣きそうになるのを必死に堪えながらそう言う。
「せっかく捕まえた獲物、そう簡単に離すわけないじゃん。ちゃんと隅々まで美味しくいただいてから解放してやるよ」
もう1人の男の人が、そう言って入ってきたドアの鍵をガチャっと閉めると、ポケットから携帯を取り出して、私の方に向けた。
撮影…されて…る?
「黒川南夏の彼女を襲った証拠映像♪」
「ちゃんと撮っとけよ」
なんで…黒川くんの名前が出てくるの…?
「沙良ちゃんさぁ、ちゃんと覚悟してあいつの彼女になったんだよね?だったら、言うこと聞いてねぇ」
男はそう言うと、私の足を手で強く固定したまま、顔を近づけてきた。
……嘘。
……やだよ。
怖さのあまりとうとう声も出なくなって、涙がこぼれ落ちてしまう。
「…泣くなよ、余計そそるじゃん」
男はそう言って、私の首筋に顔を埋めた。
…黒川くん。
助けて…。



