やっとついた…。
普段ならすぐに着いちゃうはずの教室が、今日はすごく遠く感じて。
「はぁ…疲れた…」
私は少し息を整えてから教室のドアに手をかけた。
ガシッ
へ?
ガラッ
──────っ?!
え……。
誰かに手を掴まれたと思ったら、そのまま教室の中に強引に押され、気づけば私は尻もちをついたまま見知らぬ男子3名に取り囲まれていた。
「…この子だろ〜?姫野沙良ってのは」
…?
お兄ちゃんと同じくらいかもう少し年上に見える男たちは、私を見て何やらニヤニヤし始めた。
なに…これ…。
なんでこの人たち…私の名前を…。
よくわからないけど、なんだか危ない予感がする。
「…あの、…私、すぐ教室に帰らないといけなくて…」
声を震わせながら、そう言うと、1人が私の後ろに回り込み、私の両手を掴んだ。
「…イタッ」
「…なぁ…痛いよなぁ。動くと余計痛いから大人しくしてた方がいいよ〜」
──────っ?!
逃げなきゃ。
私はそう思って体をクネクネと動かすけど、全然身動きが取れない。
どうしよう…。



