「…うまぁ〜〜♡」
よし。
クレープを口に入れたお兄ちゃんはさっきとは別人みたいにほにゃ〜っと幸せそうな顔をした。
「お母さんとお父さんにも食べさせたいからお持ち帰りで2つ、お兄ちゃん持って行ってくれる?」
「はぁ〜〜い!わっかりましたぁー!」
超ご機嫌のお兄ちゃん。
「…さっきとは別人みたいになっただけど…お兄さん大丈夫?」
水田が隣に来てそう聞く。
「大丈夫です。甘いもの食べるとお兄ちゃん酔っ払ったみたいにご機嫌になるの。その時だけは私の言うこともよく聞いてくれるし…」
そう。
お兄ちゃんはお酒はすごく強いのに、甘いものは本当に弱い。
弱いって言い方があっているのかよくわからないけど…。
それでも、今回はギリギリしのげたから良かった。
でも…黒川くんのことがお兄ちゃんにバレるのも時間の問題な気もする。
今回はおとなしく、帰ってもらおう。



