「沙良っ!!!なんて格好してんだ!」
「…ちょっとお兄ちゃん、大声出さないでよ…」
恥ずかしい。
お兄ちゃんは外でもはばかりなく妹への溺愛をオープンにしてしまう。
「…こんな可愛い格好…!家ではお兄ちゃんが買って来ても絶対にしないじゃないか!」
「…ちょっ…静かに…」
「外でこんな格好してたら危ない!早くジャージに着替えて!制服のスカートでも嫌なのに…」
もう…病的だよ…。
「…なんか…お兄さん変わってるね」
「自分で言うのもアレですが…極度のシスコンでして…」
水田さんに小声で聞かれて、そう返す。
水田さんは、すぐに「あぁ、なるほど」と案外すぐに理解してくれた。
「…お兄ちゃん、他のお客さんもいるからさ…ここでこう言うこというのやめてよ」
「…やめない。絶対やめないっ!」
もう…。
本当めんどくさい人だ。
仕方ないけど。
最終手段を使うしかない。



