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コスプレカフェを開いてから2時間近く。
売り上げはすごく順調で。
クラスのみんなもすごく盛り上がっている。
「ねぇ、姫野さん」
隣で生地を焼く水田さんが小声で話しかけてくる。
「休憩の時、一緒に黒川くんのクラス行ってみる?」
「…えっ…でも…水田さん」
水田さんは、黒川くんのようなヤンキーを軽蔑していると思っていたから、意外なセリフが飛び出してびっくりしてしまう。
「だって…姫野さん、黒川くんが教室に来た時だけ、毎回見たことないような可愛い顔するんだもん」
─────っ?!
自分では分からなかった。
そんなに私…喜んだ顔しちゃってるのかな。
「そのメイクもさ…花村さんが言ってたみたいに黒川くんに見せつけてやろうよ」
「…っ…う、うんっ」
恥ずかしいけど。
ちょっとワクワクする。
こんな気持ちは今までにないくらい初めてで。
私は深くうなづいた。



