──────ガラッ
水田さんが教室のドアを開けると、そこには色んな格好した男子たちが内装の最終点検をしていた。
「…おぉ!めっちゃいいじゃん女子!」
「男子こそ、ご苦労様。似合ってんじゃん」
警察官のコスプレをした塚本くんとチェシャ猫コスプレの水田さんが話す。
「よく考えたら、この格好でクレープ売るのすげぇ違和感」
「いいのよ〜あそこのグループなんて全員、戦隊モノで顔なんか見えてないし」
そう言って水田さんが指差した先にいた男子グループは、本当に顔まで戦隊モノで、思わず吹き出してしまいそうなのを堪える。
「…って言うか…姫野さんやばいね」
「あれを天使っていうんだよな」
「クレープじゃなくて姫をお持ち帰りしてぇ」
「男子は姫野さんを他校の男子から守るのが仕事だからそこらへん忘れないように」
水田さんはチェシャ猫コスプレのせいでいつも学級委員の説得力が半減してしまっているけど…。
「よーし!絶対成功させるぞー!!」
チェシャ猫水田さんのその声で、全員が拳を上にあげ
「おぉー!!」
と叫んだ。



