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「…あぁ恥ずかしい…」
家に帰って、自分のベッドに制服のままダイブして、そう声を漏らす。
あんなこと…もちろんしたことないから。
あの後、恥ずかしすぎて黒川くんの顔を一度も見ることないまま家に帰って来た。
まさか…。
校内1の不良の黒川くんと自分が、お付き合いすることになって、キスするなんて。
誰が想像しただろう。
でも…。
あんなに密着していたのに。
あんなに一緒にいたのに。
もう会いたいなんて思ってて。
声が聞きたいななんて。
今の今まで一緒にいたのに。
バカだな私。
♪〜♪〜♪〜♪
突然、携帯が鳴り画面を見る。
「黒川くんっ」
それは黒川くんからの電話だった。
声が聞きたいと、今思っていたばかりで。
ちょっと嬉しくなって、私は通話のマークを押す。
「…もしもし」
『あ、姫野さん』
いつもの声とちょっと違う電話の声にまたキュンとして。
「どうしたの?」
『…いや、今別れたばっかなんだけどさぁ…
…声聴きたいなって』
好きが積もる。



