クラスメイトがざわざわとおしゃべりを楽しんでいる休み時間。 私は1人、窓際の席で次の授業の予習をする。 昔から人と話すのが苦手で内気な性格の私は気付けば華の女子高生であるはずの今、教室の端で一人ぼっち。 高校2年の10月だっていうのに、クラスにまだ溶け込めていない自分が自分で嫌になる。 「姫野さんっ」 !!! 突然名前を呼ばれ、体がガチッと固まる。 顔は教科書を見つめたまま。 目の前にフワッと長い黒髪と女子の制服が視界に映った。