「え~っと、Cコースでよろしいですね?」
ニヤリと笑った奥さんに、隆介もニヤリ。
隆介は、私の為にこのお店を調べて、予約しておいてくれた。
真っ白なランチョンマットが爽やかで、水を入れたコップもお洒落だった。
「美亜・・・昨日は悪かった。」
「謝らないで。私こそ、ごめん!!」
「いや、俺が悪かった。」
「ううん、私が悪いの!!」
タイミング良く、前菜が運ばれてきた。
「サラダとオニオングラタンスープです。ごゆっくり・・・」
見つめあったまま、隆介が言う。
「ま、とにかく・・・食おう。」
「そだね。いただきます!」
スープを口へと運ぶ。
私と隆介は、喧嘩をしていたことを忘れちゃうくらいに感動した。
すごく美味しくて・・・
仲直りには最適な料理だった。
「隆介最高~!」
「ば~か!」

