どうして… どうして… 中庭でサンドイッチを頬張る私の横に現れたのは、 坂出さんだった。 「逃げても、見つけるよ!俺!」 爽やかな笑顔の裏には、いろんな感情が隠れているのだろう。 坂出さんは、どうして 嫌がる私をこんなにも追いかけるのだろう。 「マジ…困りますって!」 「彼氏が怒るから?」 隣でゆかりが、私の肩をツンツンした。 ゆかりの視線の先には… 「うわ!!隆介…!!」