「遅いよ、美亜~!」
昼休みの食堂には、大好きな仲間が待っていた。
「また隆介君とエッチしてたんでしょ!!」
「いいなぁ、朝から!」
私は、大好物のオムライスを頬張りながら、みんなの質問をはぐらかす。
そこへやってきたのは、隣の大学の先輩2人。
短大の食堂と大学の食堂は、行き来が自由になっていて、
大学の男の人は時々、女の子に声をかける目的で短大の食堂に遊びに来る。
大学の食堂の方がずっと料理も豪華だから、ご飯目的で来ることはない。
「美亜ちゃん、元気?」
大学の3回生の坂出さん。
短大のフィットネスの授業の時に、コーチとして参加してくれたことがあった。
その時に、一番下手だった私のことをなぜか気にかけてくれて
時々声をかけてくれる。
「坂出さん、美亜に会いに来たの?」
親友のゆかりが、冗談っぽく坂出さんに言う。