「美亜、俺にチョコ食わせて・・・」



急に甘えた声を出す隆介。


カーテンを閉めながら、隆介は私の首の後ろに手を伸ばす。




「とろとろのチョコ・・・食いたい。」



甘えた声なのに、目は真剣で、鋭い。



う・・・


やばい。



自分の彼氏だけど、かっこよすぎるっていつも思う。



この黒髪。

さらさらの髪が耳からサラリと落ちる時、私のハートは鷲掴み。







私は持っていたチョコレートの銀紙をゆっくりとはがす。



隆介は、そんな私をニヤニヤと見つめる。