いつものことだけど、隆介の背中にくっつくと安心する。


不安も悩みも消えちゃうような安心感のある大きな背中。





「隆介とデート嬉しいな。」



信号で停まったとき、呟いた。



「デート? 違うよ。これはペットの散歩!!」



なんて言う隆介。



そう言えば、付き合う前私は隆介の『ペット』だったんだ。




鈴子っていう謎の女性の存在に怯えながら、

不安で仕方がなくて…



でも、あんたのそばにいたかった。



友達でもペットでも何でも良かったんだ。



ただ、そばにいたかった。


大好きだったから…