儚いオモイビト。

次の日学校へいくと、

教室に入った瞬間、

ユノがこちらへかけてきた。



「え、なに?」

笑いを含んだ声でたずねると、


「昨日、みたよ、先生と仲良さそうに話してるところ!」

ニコ、っていうより、ニヤって感じで笑った。


は、はぁ。


「だからなんなのー?」


ユノってば、恋とかそーゆーの大好きだもんね。

昔から、少女漫画ばっかし読んでる。


「だってだって、蘭ちゃんの顔が乙女の顔だったもん!キラキラしてたよ〜」

ユノはそう言って、私を見る。


まんまるな大きい目が私をみつめる。


「もーユノ!そんなんじゃないから!」


あの目をみてたら、騙されそうになる!

って思った私はプイ、っと目をそらした。


あぶないあぶない。

それにしても、ユノ、かわいい。ふふ。


「そっかぁ……。また教えてね!」


ニッコリと花が咲くような笑顔で笑う。

はいはい。


そのあとは、

昨日のテレビの話とか、ユノの恋バナとかしながら、チャイムがなるまで過ごした。