どうかこの声あなたに届けて



──すべり台──



「今こうやって見ると、このすべり台ってそんなに大きくないんだな。」


いっくんに言われてふとすべり台を見上げる


2人で一緒にすべったすべり台は昔みたいな
キレイな色ではなく、ちょっと色が廃れているけど、私にはとてもキラキラ輝いているように見える


「うん、私たちが大きくなったんだよ。きっ
と……。」


もう、大きくなった私達はすべり台を2人ですべる事は無いけれど、目を閉じればいつでも、2人で遊んだ思い出が思い出される。



………………

…………

……



「いっくん、いっくん!!どっちが早く滑れるかすべり台で競争しようよ!!」


「えー!絵麻、俺に勝てるまでずっと勝負しよって言ってくるからヤダ!!」


「お願いいっくん!おねがーい!!」


「やだったらやーだ!」


………………

…………

……


「ふふっ」


昔の事を思い出して笑った私


「絵麻、急に笑い出してどーしたの?」


いっくんは微笑みながらそういう


「何でもなーい。あっ、砂場だ!
砂場行こいっくん!!」


私は急いで砂場へと足を進めた