どうかこの声あなたに届けて


そして、掴まれた手を払い、いっくんの隣にいる女の子にお辞儀をしてその場から歩き去った。


私は歩いた。


歩いて、歩いて、歩いて……。


やっと私と同じ制服を着た生徒がいなくなったのが分かった瞬間、私の目からは涙が溢れ出た。


綺麗な人だったなぁ……。

背が高くて、スラーとしていて、大人びていて

まるで、

「私とは真反対……」


カバンの中で携帯がなっているのに気づいてはいたが、私は出ずにそのまま近所の公園に入った。