「はーい。そこまでー!」

水木さんは私を抱き上げた。
運動してないから重いかも...。

「あー。りなぁー。」
甘えた声を出す春君。

ほんとに誰....?
春君ってもっとツンツンしてた気がするんだけど....。

「この酔っぱらいが。」
そう言って、水木さんは春君のアタマにチョップをかました。

よ、酔っぱらい...!?
なんとなくわかった気がする。
春君ってお酒に弱いんだね。

「りなぁ俺の事すきぃー?」
水木さんの足にへばりつきながら春君は話しかけた。

「あーもー。うるさいなぁー。」
うざそうに足をばたつかせる水木さん。