「美味しいリンゴです。」

私が言うと、蓮は嬉しそうに笑った。

「そうか。」

「莉菜、敬語やめろ。蓮でいい。」

「うん。」

私はリンゴをかじりながら頷いた。

すると、蓮は私を抱きしめた。
いきなり過ぎて驚いたけど蓮は震える声で呟いた。

「愛してる。」

その声ずるいよ。
私は彼の背中に腕を回した。