歪んだ愛の結末は。

「莉菜...?」

耳元で急に囁かれたから驚いちゃったよ。

「熱は引いたみたいだけどボーッとすんのか?」

私は小さく頷いた。

なんか、この感じ懐かしい。
前にもあった気がする。

「リンゴ食って寝ろ。」
そう言って差し出した皿には歪なリンゴが転がっていた。

多分、兎リンゴなんだろうけど、形が...。

「形は気にすんな。」

少し下を向きながら言う蓮。